2015走り納め[四国一周]
- 「そうだ、四国。行こう」
2015走り納めということで四国一周自転車旅してきました。
なんでこんなこと思いついたのかわからないですが、きっかけに理由なんて必要ないし、面白そうだから出発1か月前ぐらいからひそかに計画してました。
目標は岬を制覇する事。
まず淡路島を繋ぐ鳴子公園
室戸岬[1日目]
最南端の足摺岬[2日目]
西は佐田岬[3日目]
そして香川県の高松へ[4日目]
を目標に基本的には寝泊まりはキャンプor野宿です。
- [1日目]
神戸三宮から深夜便のフェリーで高松まで輪行して早朝6:00にスタートしました。
写真には写ってないですが、自転車やバイクには「高松行き」or「小豆島行き」のプラカードを掲げます。圧倒的重装備のロードバイクかつ「高松行き」なんて人は自分だけでしたw。
フェリーは初めてで行きはあまり寝れませんでした。
夜が明ける前に到着しスタンバイして、いよいよ四国一周がスタート。
「また4日後に帰ってくるぜ!」と自信満々につぶやいてました。
夜が明けるころにはすでに徳島県に突入。
明るくなり海が見えてくるとテンションが上がり、自転車旅らしく海風を感じることができました(※年末で寒い訳ですがw)
「鳴子スカイライン」を走っていつもお世話になっているポカリスエットでおなじみ大塚製薬がある鳴子公園付近に到着。
都会というか建物が多く、あまり四国の端という感じではなかったです。
鳴子を後にし室戸岬へ向かいます。
道中ローソンの中にうどん屋さんが兼業でやってるトコがあって、うどん推しなトコだなと感じました。なんと「うどん大」+「エビ天(デカイ)」で280円!
他にも「道の駅」には足湯があり、逃さず休憩。自転車旅充実してます。
1日目の目標である「室戸岬」が100キロ圏内に入ってくると、道の標識にも室戸岬と書いてあり、一歩づつでも確実に進んでると実感します。
山道が続き、走り続けると再び海が見えてきました。走るたびに自然の風景がダイナミックになってくるのがわかりました。
ここでゼリウス、4000キロ突破。まだまだこれから。
さらに大きな夫婦岩があったので記念撮影
室戸岬は年末にしては暖かく、走りやすいのが印象的でした。
日が沈み始めてきたので寝ることを考える必要が出てきて、とりあえずお風呂。
海の底にミネラルたっぷり(らしい)な「海洋深層水」のお風呂があり入りました。
お風呂代300円w安過ぎます。
夕日がほぼ沈みかけているものの室戸岬に到着せず、焦りましたがなんとか
1日目の目標[室戸岬]に到着。
初日は室戸岬の先にある道の駅まで進んででキャンプしました。
ちゃんとお湯沸かす装備もあるのでキャンプは充実感あり。
この日は209キロ走りました。
- [2日目]
朝まで爆睡。起きてテントの撤収後に高知へ向かいます。
その途中で室戸岬から日の出が見えてキレイだったので写真をパシャリ。
高知までは平地。西へ進み、太陽は後方にあるので景色がとてもキレイで気持ちよかったです
(※年末で寒い訳ですがw)
午前中に県庁に到着。ここも徳島県同様ものすごく都会!
人が多い、ビルが高い!信号が多い!!とにかくキャンプしたとことは別世界で過疎化の差がデカいと感じました(旅で2回目)
ついでに高知城前へ寄りました。じっくり観光する余裕は…無かったです。
次はいよいよ最南端の足摺岬へ。
そこからというもの、「七子峠」という山道を100キロ以上走り、キャンプ装備20キロを担いでたので相当分体力を消耗しつつ、山道を走ります。
そもそもGoogleMAPによる最短距離を採用することがミスで、距離が長くなっても海岸沿いを走るべきでした。
※写真でわかりずらいですが、山の谷が続いた先に太平洋が広がる絶景です。
お昼過ぎになっても山道なのでコンビニが無くまともに休憩できず危険でしたが、
峠を下る途中、食堂があったので逃さずIN。
36時間ずっとカロリーメイト的なものしか食べてないかったので鏡で顔を見ると目が赤い、顔色悪いでヤバかったです。
ンでもって焼肉定食は泣きそうになるくらい美味しかったです。
その後内陸部を西へ進み続けて何とか四万十市まで進みました。
やっぱり海が見えると開放感があってリラックスできます。
ところで何度も海に出るたびテンションが上がるあたり、「自分は海が好きなんだろうなぁ」と思いました。
※幡多十景?知らんし、コンプしようとも思わない。でも写真は撮るw
夕方になり、2日目目標の足摺岬に到着できないと判断。
急きょお風呂屋さんと道の駅を探します。
「四万十癒しのさと」というとこでお風呂に入りました。すでに日没後で暗く、有名な四万十川を堪能できなかったのは惜しいですがキャンプを優先。
この「四万十癒しの里」は泊まることもできましたが、一泊10000円以上と結構ええとこらしいので却下。
道の駅は遠く、寝泊まりするとこを探してましたが、結局近くの駐車場でキャンプしました。
2日目は約197キロ走りました。
- [3日目]
朝まで爆睡…したかったのですが、西のせいなのか風が強すぎる!寒すぎる!!
走ってる方が温かい。ということで早めに出発しました。
(※AM4:00でほとんど寝てない…)
足摺岬までは四国全体共通ですが、細かいアップダウンが続き体力を使います。
なので平坦な海沿いのコースを選びました。
しかしガードレールがなく、片側は海、反対側は崖というコースが暗くて多分イチバン怖かったです(笑)。
出発が早いので日の出前に到着。日の出をバックに写真をパシャリ。
ジョン万次郎の石像もありました。目標より少し遅れての到着でしたが、これはこれで良かったと思います。
こんなトコまで自転車で来てるヤツはさすがに自分しかいませんでしたw
「これが四国の最南端だぜ」ってカッコつけて次なる目標、最西端の「佐田岬」を目指して走りだそうとしましたが…
ここで問題発生。左アキレス腱が痛くなってきて尋常でなくなってきたので、リタイアを決断。
電車駅は60キロ先の宿毛駅(すくも)です。
もうここからは足の痛さと真冬の自然の脅威と両方を相手にして走ってたので写真を撮る余裕はなく、必死でした。
いつもは50キロぐらいあっという間なのですが果てしなく感じました。
最終的にはビンディングペダル右足だけで10キロ走り何とか宿毛駅に到着。
この自転車旅はここまでとなります。
フェリー乗り場の高松まで¥8550ですが、野宿だから財布に余裕がありました(笑)
その帰りの電車は自分が2日と半日、約60時間かけて走ってきた道のりを辿るわけですが、Nano - Our Storyを聞いていたらジーンときました。
注※蒼き鋼のアルペジオのファン
高知駅で乗り継ぎ、電車は四国のど真ん中をショートカットし一気に高松へ。
「よくこんなとこに線路やら道やらつくったな」
とつぶやきつつ四国の広さ、山の険しさを痛感。
というのも、ここまで走ってきた道のりを電車はわずか5時間で到着。
高松に到着したものの、神戸までのフェリーは帰りも深夜便です。
晩御飯を食べたいところで、「せっかく”うどん県”に来たんだからうどんを食べよう」と思いきやほとんどのうどん屋さんはお昼で終了w
結局のところ牛丼屋にIN。特盛のキムチ丼+豚汁+冷奴+サラダ+お替りのチーズ丼並
めちゃくちゃ食べました。
イオンで雑誌を2部買ってフェリー乗り場で待機。
ここで刺客到来。後ろから蒼き鋼のアルペジオテーマ曲「Blue Field」が流れてくるではありませんか。正体はjubeat
さんざん聞かされた挙句チュートリアルからプレイ。
帰りのフェリーはブリッジで真っ暗な瀬戸内海に光る明石海峡大橋を遠くに見ながら自販機で買ったアイスを食べながら黄昏ました。
その後、爆睡。
年末なので飲み明かして終電を逃した難民たちとともに帰宅。
3日目道中でサイコンのバッテリー切れで参考にならないですが、アキレス腱逝きつつ77キロ走りました。
走行距離は総合で486キロ、平均にして21.8キロ。これにて四国一周リタイヤです。
結果は結果です。でも全て自分のためになる旅でした。
はじめてのキャンプが真冬でしたのでかなりの経験になり、ここまで長距離を走れる機会はとても有意義だったと思います。
超長距離走ると自分の弱いところが躊躇にわかるものです。
いつになるのかわからないですが、「必ず四国一周のコンテニューをするぞ」
と決心しました。