2016走り納め[経ヶ岬と天橋立]

「そうだ、経ヶ岬。行こう」

決まってしまった。
自分に決定した。
前から仕事で「石川県の取引がある会社の応援研修に人を出す必要がある」
と小耳に挟んでいたとはいえ、まさかそれが自分だったとは…!

そして、その期間11月21日から3月31日
ということで前の週は引っ越しでバタバタするから11/12.13の週末が事実上2016地元で過ごす最後の週末になったのです。

「コリャ…走り納めしないとな」
と言うことでロングライドしようと決意。
そして目的地の選んだのが近畿最北端の経ヶ岬

実はバイクツーリングで一回行ったことがあるのですがあまり天気に恵まれず良い思い出はなかったりします。

自転車乗り何故か○○最北端とか最南端とかが大好きなので、行こうと決めたらもう自然の脅威しか止められません。

そんなわけで残り1週間、経ヶ岬制覇のための遅すぎるプランニングが始まりました。

宿泊?キャンプ?

そりゃキャンプの方が面白いし、安上がりだぜ。
しかしながらオカンやオヤジからピクッと来る情報が。
カニはウマイぞとのこと。

学生の時も今でもジリ貧サイクリングを楽しんでいた自分にとっては
素泊まりの旅館でさえ贅沢だと思ってしまう。
なので、カニ料理付の宿泊なんて勿体な過ぎる

でも長期出張で手当てはたくさん付くので、料理付の宿泊でサイクリングするプランで考えてみる事にしました。

まずは経ヶ岬までのルート。
京都の家から舞鶴まではジャスト100キロ
そこから宮津市天橋立が+35キロ
そして経ヶ岬までが+30キロ
合計165キロ
往復で330キロ。
死ぬ気で強行すれば行けるんだろうけど、11月なので却下。
経ヶ岬から天橋立まで戻れば200キロ。
あそこなら旅館も多い、そこで一泊。
これで行こう

「たまにはドカーンと贅沢しようぜ」
と言うことでgoogle mapで民宿を探すことに。

ほぼ壊滅的に予約サイトは満室…
「き、聞いてみなきゃわからねぇよ」(焦)
と出発前日まで旅館が予約できてない状態で、電話しても予約とれないなら今回は諦めましょうと思って電話した結果…
女将「あー空いてますよ」

マジか…w
女将「で、お料理は?」
ギルスパ「い、¥16000ぐらいですかねぇ…」

しまった。つい動揺して財布の全財産申告してしまった…
女将「はいはい。じゃ用意しときます」

というわけで、あっさり旅のスケジュールが決定したのでした。
ちなみに天気は晴れ。これは良い旅になるぞ。

一日目[2016/11/12]

時間を逆算すると、舞鶴までは4時間の実績がある。そこから70キロ離れた経ヶ岬+天橋立に戻る30キロでまた4時間。

チェックイン夕方に済ませることを考えると朝4:00には出発したいところ。

というわけで3:30起床。
眠い+寒い。

眠気覚ましに1st峠老ノ坂を下り、亀岡に突入したら事件発生。
霧が尋常じゃなくヤバイ。ハンドル回りも水滴が…f:id:xvth477:20161120171716j:plain

濃霧ライドは初めての現象ですが、カバンに詰めたタオルをジャケットに突っ込んで、走りながら定期的に拭く対策をしました。

ウェアーがヅブ濡れになったら体温が奪われると判断したからです。

しかし、ここで追い討ち。
丹波突入したあたりから気温が下がりまくり上半身の力が入らない事件発生。

観音峠を下り道の駅にストップ。
気温をチェックすると3.9℃、さらに濃霧。

「ガチの冬ウェア要るじゃねーか」
と呟き、自販機の抹茶ラテ飲みつつフリースをジャケット下に装備。
色々積んでおいて良かった。

10キロほど走り、も一回道の駅にIN
家で作ったおにぎりを食べて補給。

そこで出会った釣りのオッサンと仲良くなれました。

その後は濃霧が続きつつも気温は上がり、京丹波町綾部市を通過し舞鶴市に突入しました。
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予定通り4時間で到着。既に日も上がり明るく、暖かく、走りやすくなってました。
とれとれセンターで休憩をしてまずは補給。
そして、30キロ先の宮津市天橋立に向かいます。
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「海だ!」
やっぱり海は好きです。ついつい自転車を停めて写真撮影をしてしまいます。
キレイに写真が撮れるデジカメを買って良かった。
そのうち経ヶ岬まで続いてる178号線はこのような海岸沿いの道が続きます。
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この時は特にキツい風もなく快適に進み、70分程で宮津市に突入。
そして天橋立が見えてきます。
初日の目的地は経ヶ岬ですが…
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「ムリw天橋立を前に素通り出来るわけないじゃん」
ガッツリ満喫してしまいました。

土日なのでツアーや観光客が多くいました。
天橋立の北側に出ると再び178号線に出るのですが、直感的に「とある危機感」を感じました。
それは「この先食べ物が売ってるコンビニ等がない」ということ。

直感を信じて見かけたスーパーマーケットで補給じゃなくてしっかり食べてパン等も購入。
ゆっくり走って消化しながら33キロ先の経ヶ岬を目指します。
道は海岸沿いを離れて山へ。ショートカットしつつ、それなりにアップダウンが続きます。
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走ること1時間。再び海に出ます。
「スゴいぜ。若狭湾は…」
かつて四国一週で感じたように最北端が近づくにつれて大自然のダイナミックさが増してくることを感じます。
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トイレだけがある小屋を発見。大きな岩を削り出したみたいな構造で登れる。
そこからの風景がとても素晴らしかったので写真撮影。実は写真にもう経ヶ岬灯台が写っていたりします。
ここからは15分ほどで近畿最北端、経ヶ岬に到着
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「ここが近畿最北端だぜ…!」
自転車に乗って来たので涼しい風が吹き抜け、海は透き通るように蒼くて本当に来て良かったと思えました。
予想していたとはいえコンビニがここまで一店舗もなかったので、スーパで買っておいた総菜パンを3個食べながら海を見て1時間ほど黄昏ました。

時刻が13:00ぐらいになってから宿泊の予約をしていた天橋立北側に戻ります。
ルートは行きと同じです。
宿のチェックインは基本的に16:00からなのでゆっくりめに走り、経ヶ岬を後にします。
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「うお!?サルw」
その辺に野生の猿かよ…
さすがだぜ、やっぱすげぇよ。若狭湾
仲良しそうで何より。ガソリンエンジン付きの乗り物に気を付けるんやで

この時点で初日は180キロ近く走っていたのでそれなりに脚がヘタっていました。
それでも90分ほどでお昼ご飯を食べたスーパーの近くに戻ってきました。
「さてさて、今夜の宿はどこかね?」
グーグルマップで調べてみるとスーパーのウラでしたw
「何だよすぐそこかよw」

時刻は15:00でチェックインまでまだまだ時間があり、何をしようか考えるとだいたい天橋立関連しか思いつかないので、
行動としては旅館にチェックインせずロードバイクを置かせてもらう交渉をしました。
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OKもらえたのでロードバイク施錠。着替える。で、ケーブルカーで山に登り、高いとこから天橋立を見ることができる笠松公園へ行くことに。
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上からの景色。
「これが天橋立…この景色も見たかったんだ」
ケーブルカー往復¥660+コーヒー¥150でも旅の思い出はプライスレス。
少し時間が遅くて夕暮れの景色ですが、これも良い。
公園の展望台閉館時間17:00いっぱいまで黄昏て、笠松公園を出ました。
この日は土曜日。ということはアニメ「ろんぐらいだぁす!」があるので見なければ。いつも通りお酒を飲んで観たかったのでスーパーに立ち寄り焼酎とおやつを購入。
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旅館。かなり良い。
ほんとは先にお風呂したかったのですが、料理がそろそろということで待機することに。
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そして…カニ料理が届きます。
「え?マジ?」
実は旅館の予約内容は電話でテキトーに済ませたのでいくらのプランなど全く把握していなかったのでまさかのカニたくさんのコースだとは思っていませんでした。※しかも一人一部屋です
「こんな贅沢していいいのかな?」とか「カニの身とるの難ぇー」とか「カニオイシー」とかいろんな思考が混ざりつつ、おかわりしまくって満腹に。

お風呂に行くと外国人の親子が露天風呂でわいわいしてました。
部屋でゆっくりしてると旅館の当主がやってきて大量の(でも見たことない)PowerGel系のフードを持ってきてくれました。
なんでも頭首もロードレーサーというでとても仲良くなれました。
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お腹いっぱいで散歩しつつ、少し夜の天橋立をバックに写真をパシャリ。
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アニメ「ろんぐらいだぁす!」をお酒を飲みながらツイッターで実況して、途中から記憶が飛んで、バタンと寝ました。
一日目は197キロ走りました。

2日目に続く