しまなみ海道サイクリング
いきなりだがしまなみ海道を走りたくなった。
ちょうどテレビの天気予報を見ていると梅雨明けが発表され、暑い日が続くが、体のほうも大分暑さに慣れてきたというところで京都→広島を四国経由でロングライドしようと2日前に決定した。
広島上陸後はそのまま帰っても良し、時間や体力に余裕があったら個人的に好きな江田島を走っても良い。
四国へは神戸三宮→うどん県高松のジャンボフェリー便があるのでそこまで自走することにした。
というわけで流れとしては
金曜京都→自転車通勤→大阪仕事終わり→神戸三宮→フェリー
→うどん県高松→しまなみ海道→その時考える
といった流れである。
- 0日目
金曜日、自転車出勤するが装備がおかしなことに。
40Lのバックパック+リアキャリアにはテントと寝袋
まずは50キロ走って仕事をしてました。
その後トラブル発生。会社のメンバーでビアガーデンに行くことに。
18:00~21:00まで梅田のビルでバリバリ食べて少しだけ飲みました。
真っ暗になってからロードバイクを回収し神戸へ出発するために会社に戻る、シャワーする。22:00に出発。
神戸、金曜夜の神戸。なかなか涼しくならないものの酔っ払いホワイトカラーたちがフラフラ帰宅する町の2号線を30キロひたすら走り、神戸三ノ宮、フェリー乗り場に到着。
夜の港町は思わず「オッ!?」と足を止めてしまう光景。
フェイトなんとかかんとかで出てきた橋もあったが、フェリー乗り場のチケットを買ってる間にライトアップが終わってしまった。
自転車は輪行袋に入れたら追加料金なしで乗船できたのでお得に乗ることができた
四国上陸前からいろいろあったが 日付が変わり1:00に出航。
夏休みの高校生たち(リア充)が「トランプして過ごそうぜ」とか「うどん売ってるし食べようぜ」とかワーギャー騒いでてうるさかった。(いや、寝ろよw)
耳栓して寝袋で仮眠。ギルスパは寝袋派
- 1日目[最終日]
瀬戸内海からおはようございます。
艦ドックに上がって外の様子を見に行くと、すでに空が明るくなっていた。
水平線の彼方から見える夜明けはとてもロマンチックでした。
以前年末に四国一周サイクリングにチャレンジした時は到着しても真っ暗だったので改めて感動した。
その時間になると夜中までがやがや騒いでいた大学生や高校生も沈黙していた模様
輪行袋からゼリウスを取り出し、スタンバったら、朝ごはんがてらパンを食べて出発。日中は暑くなるので涼しいうちにできるだけ距離を稼ぐ戦法。
1.5年ぶりの四国上陸。アキレス腱断裂でリタイヤした記憶がフィードバックさせながらも高松市を後にして、まずは丸亀市を目指す。
四国は何が独特かって、なーんにもない平地にドカーンと山があること。
ON/OFFがはっきりしている。台形みたいな意味わからん山もある。
道を走るもうどん屋だらけ。
さすが四国。うどん県。
ただ、時刻は6:00になったところでほとんどのうどん屋さんがOPENしている。
うどん屋の開店時間は6:00~15:00が当たり前のようだ。(早いw)
50キロほど走ったところで水がなくなってきたのでうどん屋に入る。
ぶっかけ温玉うどん(2玉)で¥410.安い!
この辺りでは、出勤前に朝ごはんをうどんで済ませてから職場に行くのがメジャーなようだ。
ロングライドしてるといくらでもお腹減るので、こうやって安くうどんを食べられるのは非常に都合が良い。しかもウマい。
愛媛県に突入すると海が見えてきた。ただメチャクチャ暑い!
写真だけ見るとさわやかだが実際に写真を撮っている間は非常にキツい。
その後は山に突入。しかしすぐに下る山だった。
メリハリが激しい地形のせいかかなり上ったように見える。
その後とんでもないトラブルに巻き込まれこのツアーは中止することになる。
ギルスパ、クルマに轢かれる
自分は交差点直進、クルマは右折。
ぶつかった瞬間
「あ」
本当にこれだけ。
あとは視界がブラックアウト。
脚→頭の順に車体にあたって、そのあとは何故かしばらく空中を飛んでいる感覚
その後衝撃。
息ができない。下半身が全く動かない。
「俺はどうなった!?」「むしろどうなる?」「死ぬのか」「何が起きている?」息ができないショックもあり全身に警笛が鳴り響く感覚だ。
何とか息ができるようになり意識不明は取り留めた、が…
やっぱりねぇ、自転車乗りって自転車LOVEなんですよw
意識があることを確認したら(生きる実感したら)
ゼリウス心配だから見に行くんですよねw
でもこと時はマジで痛かったのでフロントホイールが吹っ飛んでること以外はわからなかった。
その後救急車で近くの病院に救急搬送。
その時、言ったことは「涼し…」
知らない天井だ。初めての救急車。天井を見上げながら5分ほど経つと冷静になってきて、家の者(弟)に連絡することができた。
下半身はメチャクチャ痛いが上半身は動かせることができた。免許証の提示を求められて回収されていたバックパックから財布を取り出すことができたので見せると
救急の人が「!?」って表情に。「え?京都?」
何で自転車が?ということらしい。
しゃべることができたので今回の旅を説明すると呆れられたw
と同時に「病院と実家の関係めんどくせー」といったところでしょうか。
病院に着くと検査が待っていた。とりあえずフルチンに。
CT,レントゲン、そして外傷のチェック。
なんと外傷無し、骨大丈夫。頭大丈夫(もともとバカ)
下半身の打撲多数で済みました。
土曜日の病院は先生も少なくて忙しく待ち時間が長かった。だんだん痛みも引いてきて、フェリーでしっかり寝れてないのでしばらく寝てました。
すると曲げると痛い脚もだんだん動くようになり
「あれ?立てるんじゃね?と思い、立つ。歩く。
大丈夫だ。動けるぜ。
看護師さん、目が点に。
その後話は進んでドライバーとご対面。60後半のばあちゃんでした(爆)
まぁすぐに救急車呼んでくれたり、謝りまくるいい人そうなので一安心。
病院の検査結果は地元の病院で引き継ぐことに。その後は警察署へ。
「あれが俺を引いたクルマか…」
写真は撮ってないが、白い軽自動車。
フロントルーフ→穴空いてる
ボンネット→凹んでる
フロントガラス→ヒビ入ってる
そのクルマで警察署へ。なんか複雑な気分だ。
事故の証明が終わり損害賠償は何でもかんでも相手弁償ということになった。
ところでゼリウスの状態は…?
警察の人が現場で転がっていたゼリウスを回収してくれてました。
フロントホイールが凹んだり傷だらけに。でも回るし、走行できそうな状態。
「何だ元気そうじゃねーか」
ゼリウスも俺もすっかり「よく事故るけど死なない系不死鳥になっちまったなw」
ただクイックは折れて走行不可能。
帰りの電車代は初めから出すつもりだったが、全額ドライバーが出してくれた。
ということで人生初の新幹線輪行をして京都に帰還。
しまなみ海道サイクリング失敗。
四国に上陸したことは2回。だが2回ともケガや事故でサイクリング注視しているあたり、四国には魔物でも住んでいるのであろうか?
だんだん四国怖くなってきた。それではまた。
[追記]
家に帰ってカバンを開けるととんでもない物が出てきた。
ペットボトルがぺしゃんこ。
よくロングライドの世界では「カバンは背負わないほうが楽に走れる」というのが常識であるが、
これを見て大型バックパックはエアバック代わりになるというのが自分の常識になった
走っている最中は暑いし、肩しんどいしカバンをなくそう。
と思っていたがとんでもない。
deuter バックパック フューチュラプロ 40 SL。これは腰から首にかけて背中が隠れるので本来サイクリング用ではないが結果として背中から落ちて助かった。
防具着用は本当に重要。